2025.01.07 ピロリ菌ってなぁに??

皆さん、ピロリ菌について知っていますか?

正式名称は「ヘリコバクター・ピロリ」と言い、5歳までの免疫力の弱い時期に、胃の出口の粘膜に感染する細菌です。

感染すると胃粘膜に持続的な炎症を引き起こし、徐々に粘膜の萎縮(粘膜が薄くなり、胃酸分泌や粘膜保護機能などが低下すること)が拡がり、胃潰瘍や胃癌などの発症リスクに繋がります。
萎縮が進行すればするほど、胃癌の発生率が高くなるのです。

内視鏡(胃カメラ)で直接胃粘膜を確認することで、感染状態(未感染、既感染、現感染)や萎縮の程度がわかります。
現在感染している人(現感染者)は、ピロリ菌の除菌治療を行うことで萎縮の進行を止めることができます。
また、過去に感染したことがある人(既感染者)は、現在の感染はなくても、感染したことがない人(未感染者)よりも癌ができやすいので、今後の内視鏡経過観察の必要性がわかります。
近年では、ピロリ菌未感染胃癌が増加しています。
胃癌は、早期発見することで内視鏡治療を用いて治癒できる時代です。
皆さん、ご自身の健康のためにも、一度内視鏡検査を受けてみませんか?


【診療日】
月曜~金曜(8:30~11:30)

【担当医】
首藤 充孝(消化器内科部長・大分大学医学部臨床准教授)

社会医療法人 敬和会 大分岡病院
地域・患者総合支援センター
TEL:097-503-5033
※外来受診は紹介状と予約が必要です
https://keiwakai.oita.jp/oka-hp/