2024.12.04 土地家屋調査士の役割と職務

土地家屋調査士は、土地の分筆や合筆、建物の新築や増改築に伴う登記手続き等のうち、不動産の表示に関する登記、及び土地の筆界を明らかにする業務の専門家として、主に土地や建物の表題部に関する登記や、境界確定等の業務を行う国家資格者です。

土地の筆界を明らかにする業務としては、まず土地の境界確認が挙げられます。
私たち土地家屋調査士は、土地の筆界を探すために、古くは明治時代の地租改正事業での改租図(公図)や、土地区画整理事業の換地処分による登記、土地が分筆された際の地積測量図など、過去から現在までを可能な限り調査して、現地の測量結果と合わせて検討し、解明していきます。

その結果を踏まえて、隣接者の皆さまとの境界立会では、「筆界はここになります」や「このあたりになります」ということをご説明し、その点で間違いないかの確認を行います。
そうやって確認された不動産の状況を正確に登記記録に反映することによって、不動産取引の安全を確保します。

さらに、土地の地目変更登記や建物の新築の登記等、物理的状況が変化することによって登記義務が発生する「報告的登記」のある登記も多く、現況を適正かつ迅速に公示することにより、国民の財産を明確にするといった極めて公共性が高い役割を果たしています。

土地家屋調査士法人 中央ライズアクロス大分本店
大分市中春日町4-25 GIJビル2階
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