2024.10.01 地価比較⑤/大在VS坂ノ市

今回は、大分市東部の「大在」と「坂ノ市」の2つの区画整理地区内の地価を比べてみようと思います。

1.各地区の現在の地価水準
国土交通省発表の地価公示(同一地点における毎年1月1日時点の地価を公表する制度)によると、2024年1月時点におけるそれぞれの地価は、「大在」が41,400円/㎡(公示地番号47、汐見1丁目)、「坂ノ市」が39,000円/㎡(公示地番号52、坂ノ市南3丁目)で、「大在」の方が「坂ノ市」に比べ約6%高い状況にあります。
以下では、同様に上記公示地の価格を比較対象とします。

2.各地区の地価推移
それでは、21世紀に入ってそれぞれの地区の地価はどのように推移してきたのでしょうか。
2001年1月時点の地価は、「大在」が48,300円/㎡、「坂ノ市」が45,400円/㎡で、この当時も「大在」の地価は「坂ノ市」よりも約6%高い状況にありました。
その後、両地域とも地価下落が続き、2017年には「大在」が31,100円/㎡、「坂ノ市」が29,500円/㎡の底値となります。
2018年には両地域とも地価上昇に転じますが、数年間は「坂ノ市」の方が相対的に上昇率が大きかったため、2021年に両地域の地価は逆転します。
その時の地価は「大在」が33,100円/㎡、「坂ノ市」が34,100円/㎡で、「坂ノ市」の方が約3%高くなりました。
そして、ここ2、3年は「大在」の地価上昇が著しく、両地域の地価は再度逆転し、前記のとおり、現在では「大在」の地価が「坂ノ市」に比べ約6%高い状況となっています。
このように21世紀に入り、「大在」と「坂ノ市」の地価はほぼ拮抗して推移しています。

株式会社長嶋不動産鑑定事務所
大分県大分市城崎町2丁目4番7号
TEL.097-536-0881
https://www.nagashimakantei.co.jp/