2025.06.11 孤立死の初統計

「誰にも看取られず、死後の発見が遅れる人が2万人以上」

衝撃的な数字が、警察庁から初めての孤立死統計として発表されました。2024年の1年間で、自宅で亡くなったあと、8日以上誰にも気づかれなかった人は全国で2万1856人。なかには、亡くなってから数カ月や1年以上経ってから見つかった方もいました。

自宅で亡くなった一人暮らしの方は全国で7万6020人。その約8割が65歳以上の高齢者です。大分県でも556人にのぼりました。静かに、誰にも知られず人生を終える方が、身近なところにも確かにいるのです。

日本総合研究所の調査では、親族がいない高齢者からの相談が全国で急増しており、多くの自治体に医療・介護・住まい・死後の手続きに至るまで、幅広い支援を求めている実態がわかっています。けれども、銀行の手続きや住宅の契約など、制度のすき間にあたる支援は担い手も仕組みもまだまだ整っていません。

みんなの後見センターでは、おひとりさま相談室や任意後見人の受任、死後事務委任契約などを通じて、地域の専門職と連携しながら、高齢者のそばに寄り添う取り組みを進めています。たとえ家族がいなくても、誰かがそっと見守り、支えてくれる。そんな地域のつながりを広げていくことが、これからの時代にとても大切なのかもしれません。

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