2024.08.02 心不全の予防に「健康ハート10カ条」

心臓病は日本人の死因第2位を占めます。
心不全は、さまざまな心臓病の終末像であり、進行の程度や早さは人それぞれですが、一旦心不全を発症すると徐々に悪化して生活の質が著しく低下し、寿命を縮めてしまいます。近年の生活習慣の欧米化に伴う虚血性心疾患(きょけつせいしんしっかん)の増加や、高齢化による高血圧症や心臓弁膜症の増加を背景に、心不全患者さんが急増しています。
今後も爆発的に増加して深刻な社会問題となることが予測されているため、感染症の大流行になぞらえて「心不全パンデミック」と呼ばれています。

そのため「治療」と並んで大切なことは、心不全の「予防」です。
高血圧症や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病や、肥満・喫煙は心臓病の危険因子であり、その治療や生活習慣の見直しが心不全予防につながります。
以下は、公益財団法人日本心臓財団より提唱されている「健康ハート10カ条」です
(1)血圧とコレステロールを正常に。(太り過ぎ、糖尿病には注意して)
(2)脂肪の摂取は植物性を中心に。
(3)食塩は調理の工夫で、無理なく減塩。(1日6g未満を目標に)
(4)食品は栄養バランスを考えて。(1日30食品を目標に)
(5)食事の量は、運動量とのバランスで。甘いものには要注意。
(6)つとめて歩き、適度な運動。
(7)ストレスは工夫をこらして上手に発散。
(8)お酒の量は、自分のペースでほどほどに。
(9)タバコは吸わない。頑固に禁煙。
(10)定期検診わすれずに。(毎年一度は健康診断)

健康な心臓を保つために、心がけてみてはいかがでしょうか

※参考文献/公益財団法人 日本心臓財団「健康ハート10カ条」


【診療日】
月曜~金曜(8:30~11:30)

【担当医】
直野 茂(循環器内科部長)

社会医療法人 敬和会 大分岡病院
地域・患者総合支援センター
TEL:097-503-5033
※外来受診は紹介状と予約が必要です
https://keiwakai.oita.jp/oka-hp/