2024.05.11 顎変形症の治療

顎変形症とは、上あごと下あごのバランスや左右の対称性が損なわれている状態を言います。外科的治療が必要になった際は手術だけでなく、ともに矯正歯科治療も行う必要があります。今回は、矯正歯科治療を含めた治療方法についてお話します。

まず、矯正歯科治療のための検査を受け、あごとかみ合わせの設計図を含めた治療計画を立てます。手術で設計図通りにあごを動かそうとしても、多くの場合は上下の歯がぶつかってしまい上手くいかないため、計画が決まると矯正装置を付け、あごが最適な位置に安定するよう、前もって歯を動かしていきます。 むし歯や歯周病がある際は、事前に治療し必要に応じて歯を抜きます。手術までの期間は約1年となっており、定期的な通院が必要です。

矯正歯科治療が進んできたら検査を受け、手術方法を確認していきます。 通常は前日に入院し、全身麻酔にて手術を受け、手術翌日からは上下の歯にゴムをかけてあごを安定させ、食事をとることも可能です。入院期間は約1週間で、手術後約2カ月であごの骨が安定してきたら矯正歯科治療を再開し、あごとのかみ合わせを安定させます。癖をとる訓練もあわせて行い、かみ合わせが安定したら矯正装置をはずし、アフターケアの装置を付け、矯正歯科治療は終了となります。 大分岡病院の口腔顎顔面センター(あご・かお・くちのチーム医療)には、顎変形症を治療する専門医が診察にあたっています。

今まで口元の悩みを抱えていた方はいつでもご相談ください。


【診療日】
月・火・金・土曜(9:00〜16:30)、水曜(13:30〜16:30)、木曜(9:00〜11:30)

【担当医】
小椋 幹記(矯正歯科部長)

社会医療法人 敬和会 大分岡病院
地域・患者総合支援センター
TEL:097-503-5033
※外来受診は紹介状と予約が必要です
https://keiwakai.oita.jp/oka-hp/