2026.11.01 秋の夜長を心地よく 「いい眠り」のつくり方

日が短くなり、朝晩の冷え込みも感じる11月。
布団に入るのが楽しみになる一方で、眠りに悩みを抱えていませんか。
毎日を元気に過ごすために欠かせないのが、質の良い睡眠です。
今回は、眠りの専門店「いとしや」の大杉天伸さんに、
心地よい眠りにつながる夜の過ごし方や寝具選びについて聞きました。

 


 

 

 

良い眠りを得るには

寝る前の過ごし方も重要です。激しい運動や仕事、スマートフォンの操作など、身体や脳を覚醒させる行動を控えるのはもちろん、心を落ち着かせるアイテムを使ってゆっくりとした時間を過ごしましょう。

 

睡眠のゴールデンタイム

よく言われる「22時から深夜2時」ではなく、眠り始めに訪れる「深いノンレム睡眠(深睡眠)」の時間を指します。この時間帯には成長ホルモンが多く分泌され、眠っている間に体の組織の修復などを促します。しっかり深く眠ることが、翌朝の疲労回復にもつながります。

 


 

①照明

寝る前(就寝の1〜2時間前)は、眠るためのホルモン「メラトニン」の分泌を妨げない、オレンジ色の電球色がおすすめです。照度を落とし、光と影の陰影をつくりましょう。

②ナイトウエア

吸湿性や通気性に優れた素材で、寝返りが打ちやすい、ゆったりとしたパジャマがおすすめ。リラックス設計の「いとしやオリジナルパジャマ」1万9800円はダブルガーゼで通気性も良く、夏は涼しく冬は暖か。洗うたびにふんわりとした着心地です。男女兼用で色はパープル、ピンク、グレー。S・M・Lサイズ展開。

 

③足元を温める

足を温めることで末梢血管が広がり、その後の熱放散がスムーズになって寝つきが良くなります。「おやすみソックス」1650円は足首の締め付けが緩やかで、オーガニックコットン本来の柔らかさや心地よさが体感できます。吸水性もあるので、足が冷える時など履いたまま眠ることもできます。重ね履きにもおすすめです。

④リラックス/インテリア

天然素材の質感や肌触りなど、じゅうたんからもリラックス効果が期待されます。イランの遊牧民が上質な羊毛を手作業で紡ぎ、草木染めした糸で手織りする「アートギャッベ」。伝統的なモチーフの感性豊かな柄が特徴的な、世界に一枚だけの手織りじゅうたんです。天然ウールなので湿気を吸収し、気になる生活音も和らげてくれます。

⑤リラックス/ハーブティー

就寝前にノンカフェインの温かいハーブティーを飲むことで、副交感神経が優位になり、心地よい入眠をサポートしてくれます。いとしやオリジナルの「眠りの国のハーブティー」は、眠る前と目覚めに特化した4種類のハーブティー。大分市吉野の「カオルナ和草ハーブ農園」の、自然栽培で育ったハーブをブレンドしています。2包入486円。


 

 

夕方から上昇した深部体温は、就寝時に手足の末梢血管が広がって熱を放出することで低下します。この深部体温の低下が、深い眠りへと導きます。スムーズな熱放散を促すためにも、寝具の吸湿性や放湿性が大切です。寝心地は、シーツとパッド、マットで決まります。服や靴を選ぶように、実際に触って体感することで、ぴったりな寝具を見つけてみてください。

 

①シーツ

シーツを寝具の素材との相性に合わせて選ぶと、寝具の機能性を高めてくれます。いとしやにはリネンやニット、パイル、シルクなど11種類のオーダーシーツがあり、ガーゼだけでも一重〜三重まで揃います。それぞれ色のバリエーションもあります。8580円〜。

②パッド

深部体温の低下には、パッド選びが大切です。ドイツの老舗メーカー「ビラベック」の羊毛ベッドパッド4万9500円は、吸湿発散性に優れるため熱が放熱され、深い眠りが得られます。ベビー布団も子どもがよく眠ると好評です。

 

 

③マット

肩や腰など重い部分の体圧の分散が重要です。オーナーが3年間ヨーロッパの工場に通って開発した、「いとしやオリジナルマットレス」は、高弾力ウレタンにスリットを入れることで負荷を分散。ブロックの大きさが違うので、腰が落ち込みません。シングル19万8000円〜。

④毛布

軽くて暖かい「ポーラテックフリース毛布」は、高い断熱性で体温を逃しにくく、通気性にも優れているため蒸れにくいのが特徴。吸汗性もあり、自宅で丸洗いできるのもうれしいポイントです。羽毛布団の下に重ねて使用します。シングル1万7600円〜。

 


寝室の湿度と温度

湿度は50〜60%が快適とされています。住宅の構造にもよりますが、寝室が寒い場合は、快適だと思える温度まで温めておきましょう。ヒートショックのリスク軽減にも繋がります。

寝具を重ねすぎない

敷布団とシーツの間にウール素材のパットを敷いて寝ると、保温効果に優れ、湿気もたまらず快適。冬でも薄い羽布団で十分暖かく過ごせます。

寝汗について

睡眠時、汗をかくのは当たり前です。しかし、うまく気化しないと眠りが深くなりません。肌の近くにウール素材を持ってくると、皮膚表面の湿気を吸い取り、発散してくれます。

枕の替え時

中の素材によって変わります。へたりやすい綿やウレタンなどは1〜2年で支える力が低下し、枕が低くなります。寝心地に違和感を感じたら替え時です。

マットレスの選び方

体重や骨格などに大きく左右されます。十年以上、毎晩の寝心地に関わることですので、睡眠のプロに相談しながら体験することで、自分に合ったものをじっくり選んでください。

 

まとめ

眠りは単なる休息ではなく、心と体を整える大切な「働き」です。眠っている間に体の組織の修復や、日中に得た情報・記憶の整理などが行われています。人生の約3分の1を占める睡眠は、健やかに生きるために欠かせない時間。スムーズに眠りにつき、ぐっすり眠って、翌朝すっきり目覚める。そんな質の良い睡眠を目指しましょう。


取材協力:いとしや

「アフター9のリラックス」を合言葉に、人生の約3分の1を占める眠りについて、質を高めるための“眠具”を提案。科学的根拠に沿って設えた店内は落ち着くと評判で、オリジナル商品を含む、眠りに関わるさまざまなアイテムを展示販売しています。

大分市田原34 TEL 097-586-1100
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