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歯を失った際の治療は、これまでは入れ歯(義歯)とブリッジが主でしたが、第3の治療法として注目されているのがインプラントです。
インプラントとはどんな治療なのか、おおしま歯科クリニック(大分市碩田町2-2-27)の大嶋一洋院長に聞いてみました。
Q 歯科のインプラント治療とはどういうものですか?
A インプラント治療は、歯を失った顎の骨に生体材料で作られた歯根部を埋め込み、それを土台にセラミックなどで作った人工歯を取り付けるものです。
Q 利点は何ですか?
A インプラントは天然歯のように顎の骨に固定するので、違和感なく噛むことができます。また、噛む力も天然歯の80%程度回復し、固いものも良く噛めるようになります。部分入れ歯のように他の歯に負担をかけたり、ブリッジのように隣の歯を削る必要もありません。見た目も天然歯に近く、審美的にも利点があります。
Q 注意する点は何ですか?
A インプラントを顎の骨に埋め込むため手術が必要です。また、全身の疾患があると治療できない場合もあります。治療後は、良好な状態を維持するために定期的な検診とお口の中の管理が必要です。
Q 治療で特に心がけていることはありますか?
A 当院では治療の前の診査と診断に力を入れています。まずCT(3Dレントゲン)を撮り、患者さまの歯の状態を確認します。どういった処置が良いか、診断用ソフトを用いて理想の噛み合わせを再現した歯型をもとにシミュレーションを行い、インプラントを埋め込む深さや角度を決定します。その上で作製されたガイドを使い、インプラント手術を行いますので、より安全でより安心して治療を受けていただけます。
Q 治療期間は?
A 個人差はありますが、一般的に下顎で3か月、上顎で半年ぐらいが目安です。
Q 治療費には保険が適用できますか?
A 保険適用外のため自由診療となりますが、一部保険適用のインプラント治療があります。(病気や事故などで顎の3分の1以上が連続して欠損したと診断された場合や生まれつきの顎の骨の3分の1以上が形成不全など)その場合対象の医療機関で治療すると高額療養費(高額療養費支援制度)の対象となりますので還付を受けることができます。
一般的な欠損インプラントは保険外の治療で、高額医療費の対象となりませんが、その場合、医療費控除(1月1日~12月31日までの1年間に支払った医療費が10万円を超えると、所得に応じて所得税が減額され、医療費の一部が還付される)の対象となり、確定申告時に申請できます。一部には対象外の場合もありますので専門機関で相談されることをおすすめします。
■おおしま歯科クリニック
大嶋一洋院長
2008年 福岡歯科大学卒業。
2015年 おおしま歯科クリニック開業。
日本口腔インプラント学会所属。
℡097-532-6480