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特別審査員の俳人、
夏井いつきさんが選んだ
優秀句をご紹介します。
昭和32年生まれ。松山市在住。俳句集団「いつき組」組長、藍生俳句会会員。第8回俳壇賞受賞。俳句甲子園の創設にも携わる。松山市公式俳句サイト「俳句ポスト365」等選者。2015年より初代俳都松山大使。句集『伊月集 龍』、『おウチde俳句』『夏井いつきの俳句ことはじめ』等著書多数。
「行く年」の大掃除は当たり前といえば当たり前ですが、「手帳」「名刺」という二つのモノを提示することによって、作者の人生が浮かび上がります。仕事の世界で闘うために必要不可欠であった「手帳」と「名刺」。終活を始めた今、それらを「可燃物」として分別し、ゴミとして出そうとしている自分がいるのです。季語「行く年」を通して人生の感慨に溺れることなく、さばさばと詠んでいる姿勢が、まさにテーマ「終活」の心でありましょう。
かつて「遺言」とは、大きな財産を残す大金持ちのものでしたが、今は随分イメージが変わってきました。終活の一つとして遺言しておこうと記したのが、飼っている「目高の処し方」だというのですから、なんだかほのぼの。卵を生み増え続けていく目高は、受け継がれていく家族の象徴のようでもあります。
美しい蘭の花を飾り、ピアノを弾き始めます。この大切なピアノも、いつかは遺品になるのだなと思う。自分が愛用しているピアノなのか、ピアノを弾く人物を思う気持ちなのか。一句の読みは、さまざまなストーリーを含んで広がっていきます。蘭の花は、遺品となる前も後も、艶やかな香りを放ち続けます。
「子どもたちに迷惑をかけないよう、これをきちんと書いておこうと、買ってきたはずのエンディングノートなのに、たった四行書いただけでそのままになっているのです。「四行」という数詞が、季語「秋」という時間を目に見えるものにしているのが、さりげなく巧い作品。人生が豊かな秋を迎えている今こその終活です。
コスモスは、可憐な花のイメージが強いですが、実は風雨に倒されても、そこから茎を直角に持ち上げて伸びるしぶとい植物です。一人住まいの一人人生は、まさに高原の風に咲くコスモス。颯爽と強かに残りの人生を歩いていきますよという、てきぱきとさばさばと終活をこなした後の心持ちに違いありません。
主催/大分団地新聞社
共催/キッチンスタジオJAPAN
後援/OBS大分放送、J:COM大分ケーブルテレコム
- 株式会社安東石材店
- 株式会社イトウ装飾
- 株式会社N・I・C
- 司法書士法人大分司法事務所
- 介護福祉支援センター富士見が丘
- 九州環境管理株式会社
- 株式会社九州グリーンサービス
- 株式会社京真電設
- 株式会社クリアス
- コクエイ消毒有限会社
- 株式会社Cont
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- 株式会社ジャイロおおいた
- 株式会社高建築事務所
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- 株式会社デンザイ東亜
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- 株式会社得丸デザイン印刷
- 有限会社仲摩板金
- 株式会社春道塗装
- 株式会社ファイン
- 株式会社平和建設
- 株式会社真・ルシン
- 三浦国土建設株式会社
- 有限会社毛利興業
- 和宏有限会社